中庸の重要性

かんばんは、浩二です。

弊社代表から何度も説かれる中庸ですが、なぜ中庸がそんなにも大事なのか
自分なりに答えを模索してみました。
今回は長文です。

中庸の利点としては、大きく2つあると思います。
①中庸を意識出来れば、物事が進むようになる。
②(物事が進むという事は)互いに交わる地点から垂線が引かれ、全く新しい事が生まれる。

⇒①を詳しく解説すると、
物事には(+)・(-)・(0)の3点があります。
善・中立・悪と例えてもイメージしやすいかもです。

+と-は立ち位置を変えれば全く逆に見えます。
+が-になり、-が+となります。
もし、+と-が互いに打ち消し合えば、(+)+(-)+(0)=(0)
結局ゼロになってしまいます。

では、どうすれば良いか。
一番の理想は、(+)+(0)=(+)のように見えますが、
最高の結果を生むにはもっと良い方法があることに気づきました。

それは、(+)×(0-(-))=(+)×(+)です。
⇒ゼロからマイナスを引くことで、(0)-(-)=(+)とし、
掛け算することです。
これが最も最大の効果を発揮します。

例)A君とB君とC君があるプロジェクトを立ち上げます。
A君とB君は互いのやり方が違い意見が対立しています。
C君から見ると、どちらのやり方も一長一短ありどちらも正しく見えます。
ここで対立が激化すると、A君とB君は離れ、プロジェクトは解散します。
もしくは、A君とC君、B君とC君のように、どちらかのペアでプロジェクトは進みます。

ここで、最も効果的な成果を出すために、中庸の力を使ってみましょう。

B君からすると一見間違いのようにも見える、A君のやり方を中立的視点で見ることで、

3人がA君案の方法で事が進みだします。
ここで物事が順調に進めば何も問題はありませんが、
進めていく中で、ある場面でB君が危惧していたA君案のデメリットに
遭遇する場面が出てきたとします。

そこで、B君の出番です。
B君は中立的視点から一転、マイナスと思われていた自分の案を活用し、
A君をフォローします

このように、マイナスに位置していたB君が、
全体にとって最高の結果を出すキーマンとなるわけです。

ここでもし、B君が無責任な人で、完全にA君に依存している人だとこう言うはずです。
「だから俺の言う通りしておけば良かったのに、A君は最初から間違っていたんだよ!」

もちろん、チームを守るため、あえて言いづらい事を進言することが、
重要な場面というものは存在します。
しかし、その発言に責任感が欠落している場合や、協力する意思に乏しい場合
チームにとって、B君の存在はマイナスに働いている可能性が高いです。

このように、A君、B君が長く続けていくためには、
様々な場面で互いに中庸の意識を活用し、ポジショニングを変化させていく必要があります。
そして、全体の善、非対立、互いの存在に感謝する心がとても重要だと感じます。

 

⇒続いて②について解説しますが、まずは『次元』の概念を理解する必要があります。
線(一次元)⇒面(二次元)に移行する場合、垂線が引かれるのが分かりますでしょうか。
二次元平面をX・Y方向で表現した場合、X・Y座標は90度の角度で直行しています。

これは、二次元から三次元に移行する場合も同様、X・Y・Zと新たな垂線が引かれることで
次の次元に移行していきます。

例)先ほどのA君とB君が互いに向き合って矢印が伸びているイメージを想像してください。
A君から伸びる矢印と、B君から伸びる矢印がぶつかる地点が必ず存在します。
この場合、矢印の長さが同じ場合もあれば、
どちらかの矢印が短かったり、長かったりする場合も存在します。
なお、角度が違う場合、そもそも衝突はありません。

A君→→●B君

上記●の部分から、新たな垂線が引かれます。
実は、この●の位置を特定し、あらたな垂線を導く役割が、
本来C君の果たすべき役割だと思うのですが、
なぜ現実の世界でC君の重要性に気付きにくいのでしょうか。

なぜならば、C君は『沈黙』しているからです。
つまり、植物のように、その位置に立ってはいるけれど、言葉を発してくれない(=進言しない)のです。

このC君の振る舞いを参考に、
まずはB君がC君のように振る舞い、事が起きたらB君に戻りフォローする。
こういう動きが重要となります。

※実は、このB君がC君に移行する手順は、非常にシンプルな迷路になっています。

「すごろく」をイメージしてください。
このB君がC君に移行するルートは、
全員が、1~2回以内のサイコロを振ればゴールに辿り着けますが、
シンプルな迷路となっているため、ほとんどの人が辿りつけません。

「すごろく」で例えますが、
スタート地点が3地点の内、ランダムで一つ決定されたとします。
その内、1地点は1回のサイコロで1/2の確率でゴール出来ますが、
残り2地点でスタートした場合、サイコロを2回振る必要があります。

また、やっかいなのが、人には選択の癖が存在します。
もしその人が、最初の1/2で違う方向を選択する癖があった場合、
一生そこに辿りつく事は出来ないシンプルな迷路となっています。

これは凄く意味不明に聞こえるかもしれませんが、
この真の中庸に辿り着けるかどうかが、
螺旋階段を上がる鍵となるように感じています。
例えるなら、限りなく10に近い9(≒9.9999999)

この謎解きが、いい線いっているかどうかは、自分の体験を通して報告出来れば幸いです。
長文有難うございました。